お知らせ
国指定 重要文化財
近代化産業遺産
自由民権運動の指導者として活躍し、111年前に牛久シャトーを訪問した板垣退助。数々の偉人たちが宴を開いた牛久シャトー本館(事務室)を使用した晩餐会を、いまふたたび再現してみませんか?
牛久シャトー本館 晩餐会
国指定 重要文化財について
事務室
醗酵室
貯蔵庫
シャトーカミヤ旧醸造場施設3棟
2008年4月の文化審議会答申を経て、2008年6月9日にシャトーカミヤ旧醸造場施設3棟が「最初期の本格的ワイン醸造場施設」として、文部科学大臣から国の重要文化財に指定されました。
指定されたのは、「事務室」(現:本館)、「醗酵室」(現:神谷傳兵衛記念館)、「貯蔵庫」の旧醸造場施設3棟。
明治中期の煉瓦造建築として歴史的価値の高さと、当時の醸造方式を理解するうえで産業技術史における価値が高いという2点が評価されました。
指定理由
施設概要
事務室 煉瓦造、建築面積308.52平方メートル、2階1部1階建、鉄板瓦、時計塔付
醗酵室 煉瓦造、建築面積436.75平方メートル、地上2階地下1階建、鉄板瓦、西面及び南面突出部附属
貯蔵庫 煉瓦造、建築面積404.58平方メートル、1階建、鉄板瓦(内装を除く)、
北面醗酵室に接続、東面北側醗酵室西面突出部に接続
設 計 岡田時太郎、森山松之助
所有者 オエノンホールディングス株式会社
最初期の本格的ワイン醸造場施設(近代/産業・交通・土木)シャトーカミヤ旧醸造場施設3棟(事務室、醗酵室、貯蔵庫)は、神谷傳兵衛が創設したワイン醸造施設で、現存する事務室、醗酵室、貯蔵庫は明治36年9月竣工とみられる。
本施設は、明治中期の本格的な煉瓦造ワイン醸造所の主要部がほぼ完存しており、高い歴史的価値がある。とりわけ醗酵室は、各階ごとに配された設備構成等から当時のワイン醸造工程を窺うことが可能であり、産業技術史上も重要である。
また、事務室は、シャトーを名乗るに相応しい意匠を有し、明治中期の煉瓦造建築の意匠水準を計るうえでも価値が高い。
※指定基準=歴史的価値の高いもの
2008年4月18日文化庁プレス発表資料
牛久シャトーについて
牛久シャトーは、実業家である神谷傳兵衛が、1903(明治36)年に茨城県牛久市に開設した日本初の本格的ワイン醸造場です。
当時最新といわれたボルドー地方の醸造技術を用いて、葡萄の栽培からワインの醸造・瓶詰めまでを一貫して行なっていました。
現在は、約6万平方メートルある敷地内に、神谷傳兵衛の足跡やワインの歴史を紹介しており、多くの方が訪れます。
2007(平成19)年11月には経済産業省より「近代化産業遺産」に認定、2008(平成20)年6月には「国の重要文化財」に指定、2020年(令和2年)6月には「日本遺産」に認定され、その歴史的価値の高さが広く認められています。
初代 神谷傳兵衛
1897年
(明治30年)
1898年
(明治31年)
1901年
(明治34年)
1903年
(明治36年)
2007年
(平成19年)
2008年
(平成20年)
2020年
(令和2年)
茨城県稲敷郡岡田村(現牛久市)の原野120町歩を購入し、開墾をはじめる。
東京・豊多摩郡東大久保村に試植したぶどう苗を茨城県稲敷郡岡田村(現牛久市)に移植。
牛久ぶどう園に醸造場建築をはじめる。
設計者:岡田時太郎
森山松之助
牛久醸造場
(現牛久シャトー)竣工。
経済産業大臣から
近代化産業遺産認定。
文部科学大臣から
重要文化財に指定。
日本遺産に認定。
神谷傳兵衛記念館
神谷傳兵衛の足跡を写真や当時の醸造機具、ワイン造りの資料とともにご紹介しています。
1 階:大樽の展示、メトル・ド・シェの部屋
2 階:醸造機具、写真・パネル等の展示
地 下:セラー(樽の展示)、牛久ワイナリーなど
料 金 無料
開館時間 10:00~16:00
定休日 無休(年末年始、臨時休館を除く)
オエノンミュージアム
オエノングループの歴史資料やノベルティ、企業活動について展示・説明しています。
ゾーン1:オエノングループの歴史
ゾーン2:ブランド展開
ゾーン3:企業活動
料 金 無料
開館時間 10:00~16:00
定休日 無休(年末年始、臨時休館を除く)
※ 牛久シャトー本館は、一般公開を行っておりません。